スピードグルー禁止のあと、ラバーは何が変わったか。1枚5,000円が最高級だった時代からの変化

ラケットとラバー、使えなくなったスピードグルーの瓶 ブランク中に変わったこと

私が全国大会に出ていたころ、高いラバーといえばブライスでした。1枚5,000円。ヤサカのVステージのように6,000円するものもありましたが、感覚としては5,000円前後が最高級でした。

今、卓球ショップの棚には、実売で8,000円から1万円くらいのラバーが普通に並んでいます。久しぶりに店に行くと、まずこの値段に驚くと思います。

グルーが禁止されて、ラバーの何が変わったのか。値段はどこまで上がったのか。再開するなら何を貼ればいいのか。順番に書きます。

何が起きたのか

時期出来事
1997年7月バタフライがブライスを発売。世界初のハイテンションラバーで、本体価格5,000円。それまでの高級ラバーの相場は2,800円前後で、ほぼ倍の値付けだった
2007年9月日本国内の大会で、弾む接着剤(スピードグルー)の使用が禁止
2008年4月テナジー05が発売。税込6,300円
2008年9月国際大会でも、弾む接着剤が禁止
2015年テナジーが税込9,288円に
2020年4月ディグニクス09Cが発売
現在上位ラバーはオープン価格のものが多い。ディグニクス09Cの実売は8,000円から1万円前後

ハイテンションラバー自体は、グルー禁止より前からありました。禁止をきっかけに、それが当たり前になった、ということです。

グルーがなくなって、何が変わったか

昔は、練習の前も試合の前も、必ずグルーを塗っていました。ラバーをはがして、塗って、乾かして、貼り直す。打ち始めるまでに15分から20分はかかっていました。

今はそれがありません。ラケットを出して、そのまま打てる。ここは素直にありがたいところです。

その代わり、弾みは最初からラバーの中に入っています。自分で足すのではなく、弾む状態で売られているものを貼る。ブランク明けだと、この切り替えに一番戸惑うかもしれません。

打球音も変わりました。グルー時代は金属音のような音がしていましたが、今のラバーは高い音がします。久しぶりに打つと、音の違いで「あ、違うな」と気づくと思います。

一つだけ注意。グルーだけでなく、ラバーに補助剤を塗るような後加工も禁止です。昔の癖で何か塗ってから試合に出ると、違反になります。

値段はどこまで上がったか

ブライスが出たとき、5,000円はそれまでの相場の倍でした。テナジー05は2008年に税込6,300円で出て、2015年には9,288円。今の上位ラバーはオープン価格のものが多く、ディグニクス09Cは実売で8,000円から1万円前後です。

ラバーは両面に貼るので、2枚要ります。上位ラバーを両面に貼ると、ラバーだけで1万6,000円から2万円。昔なら、ラケットがもう1本買えた金額です。

高いラバーは、趣味なら持て余す

上位のラバーは、よくできています。実力が足りなくても、ラバーの性能で打ててしまう。そこは本当にすごい。

ただ、趣味で打つくらいなら、その性能は持て余します。

だから私の結論は、5,000〜6,000円のラバーで十分、です。この価格帯でも性能として問題なく、打ちやすい印象です。

5,000〜6,000円で選ぶなら

ラバーメーカー税込価格ひとこと
ロゼナバタフライ5,500円私が今、両面に貼っているラバー。メーカーは、面の角度や振る方向の多少のズレを補ってくれる「寛容性」を売りにしている
ヴェガ シリーズXIOM主なモデルで5,280〜6,050円ヴェガ ヨーロッパ、ヴェガ アジア、ヴェガ プロなど種類が多く、同じシリーズの中で選べる
ヴェンタス エキストラVICTAS6,050円ヴェンタスシリーズの最上位。TSP時代のスーパーヴェンタスの後継

価格は2026年9月時点のメーカー表示です。お店ではこれより安く売られていることが多いです。

私のラケットはインナーフォースZLCで、ラバーは両面ロゼナです。

まとめ

グルーがなくなって、打つ前の15分から20分がなくなりました。弾みは最初からラバーに入っていて、後から何かを塗るのは禁止です。

値段は上がりましたが、趣味で打つなら上位ラバーは要りません。5,000〜6,000円で十分です。

次回は、週に1回しか打てない人が、限られた時間で何を練習すべきかを書きます。


参考

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